19インチラック用ケージナット・化粧ビスについて

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MF-M5NN10

サーバーやネットワーク関連製品を収納するために一般的に使用されるのが19インチキャビネットラック。
19インチラックは大規模なデーターセンターから事務所用の小型サイズのものまで数多くの種類がありますが、国内ではEIA(米国電子機械工業会)規格に準じたものが一般的に採用されています。

EIA規格で規定される19インチラックはマウントレール間の横幅が19インチ(482.6㎜)を意味しています。
また、機器の高さはU(ユー)で表します。
※1U=44.45mm
※ラックの奥行についての規定はありません。

取り付けピッチ

マウントレールEIA規格では機器を収納するためのマウントレールの取り付け穴についても規定があります。

穴の高さ方向のピッチが15.875mm、15.875mm、12.7mmのパターンが繰り返される「ユニバーサルピッチ」と、31.75mm、12.7mmのパターンの繰り返しになる「ワイドピッチ」です。

またマウントレールのネジ穴にも種類があります。
マウントレールに「直接ネジ穴が切られているタイプ」とケージナットを組み込むための「角穴があるタイプ」です。
国内で流通している19インチラックとしては「ユニバーサルピッチ」、「角穴タイプ」が多いようです。

ケージナット

ケージナット「ケージナット」はナットをマウントレールの角穴にはめ込みできるよう加工された特殊な形状のナットです。
他にも簡単にマウントレールに組み込みできる作業性に優れた「クリップナット」などの種類もありますが、クリップナットはマウントレールの形状によっては使えない事があるので注意が必要です。

ケージナットを使う利点は、機器取り付け・取り外しの際、誤ってネジ穴を潰してしまってもケージナットの交換だけで済むという点です。

化粧ビス

ケージナットとネジの組み合わせでM5、M6 という表記があります。
これはネジの直径を表しています。
一般的にはM5タイプが使用される事が多いのですが、システム設計の段階でM6タイプを使うことが決められるケースも稀にあります。
M6タイプの利点は、ネジの直径がM5タイプよりも大きいことから「せん断強度」に優れること、またM5タイプに比べネジ穴との接地面積が広いので多少ネジ穴がつぶれ難くなる点です。
このためUPS(無停電電源装置)など重量物が含まれるシステム構成ではM6以上が求められることがあります。

化粧ビスケージナットと一緒に使用されるネジは、ネジと座金が組み合わさったタイプが主流で「ラック用化粧ビス」などと呼ばれています。

ラック用化粧ビスで人気があるのは座金の下に更に「樹脂製ワッシャー」が組み込まれたタイプです。
樹脂製ワッシャーがあることで機器が傷つきにくくなり、若干きつく締め付け過ぎてしまった場合でも緩衝材の役割を果たすのでネジ穴が潰れ難くなります。

化粧ビスの長さについて

19インチラック用のネジで一般的な長さはネジヘッドも含め全長15㎜~17㎜程度ですが、マウントする機器によっては全長20㎜前後のネジが使用される場合もあります。

化粧ビスの締め付けについて

本来はトルク調整できるドライバーなどを用いて一定の圧力で締め付けることが望ましのですが、現状は大手SIer(システムインテグレーション業者)においてもそこまで厳密に作業してるところは少ないようです。
今でもエンジニアの感覚に頼る作業になっているようです^^;

ケージナットと化粧ビスの材質・メッキ処理について

ラック用化粧ビスの素材として一般的なのは「鉄」ですが、高価な素材として耐食性が優れた「ステンレス」が用いられる場合もあります。
鉄製ビス・ナットに用いられるメッキとしてはニッケル、亜鉛、3価ホワイトなどが一般的です。
他にも安価で耐食性に優れた6価クロメート(ユニクロ)タイプも多少流通していますが、6価クロメートは「RoHS」における不適合メッキ皮膜となっています。
このため環境や人体への影響を考慮して 大手SIerなどが6価クロメートの部材を採用することはまずありません。

※RoHS(電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての欧州連合(EU)による指令)

また、一般的に流通している亜鉛メッキ製品(電気亜鉛メッキ)についてはコンピュータ(サーバー)ルームでは使用できない場合があります。
亜鉛メッキはコンピューター基盤に悪影響を及ぼすウィスカの発生原因であることが確認されているからです。
※実際に亜鉛鋼板に発生したウィスカが原因でNASAのコンピュータルームに障害が発生したこともあったそうです。

亜鉛ウィスカは亜鉛のヒゲ状結晶が浮遊した状態でコンピュータ内部に侵入し、プリント基板や端子部分で電気的短絡が発生する原因となるものです。
ウィスカについてはJEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)でも注意を促しています。
ウィスカにご注意下さい

このためラックマント用ケージナット・ビスにおいても将来のリスク回避のため亜鉛メッキが厳しく制限されることがあります。

※ケージナット・化粧ビスの選定にはメッキの種類についても確認することをお勧めします。

ケージナット・化粧ビスの入手方法

モノロボどちらかというと19インチラック用ケージナットと化粧ビスは特殊な部材という印象があり、少し前までは19インチラックを購入する際、そのオプションとして一緒に購入するというのが一般的な入手方法でした。
(ちょっとお値段も高かったです・・・)

しかし情報機器製品が安価になり、そのニーズも急速に広がったため販路も増え、今ではamazon.co.jpでも購入できるようになりました^^

monofive(モノファイファイブ)だと・・・

M5ケージナット・化粧ビス(10セット) 型番:MF-M5NN10
M6ケージナット・化粧ビス(10セット) 型番:MF-M6NN10
M5ケージナット・化粧ビス(50セット) 型番:MF-M5NN50
M6ケージナット・化粧ビス(50セット) 型番:MF-M6NN50
上記の材質:鉄(ニッケルメッキ)
Amazonで購入可能です

M5ケージナット・ネジセット(10セット) 19インチラックマウント用 MF-M5NN10

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